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パーキンソン病の早期バイオマーカーを同定・同志社大学

2016.08.26

手足のふるえや姿勢が維持できなくなるパーキンソン病は、アルツハイマー病に次いで患者数の多い神経変性疾患です。加齢が主なリスクファクターであることが知られ、60 歳以上では 100 人に 1 人が発症することが知られています。

アルツハイマー病に次いで患者数の多い神経変性疾患であるパーキンソン病は、加齢が主なリスクファクターであることが知られ、
60 歳以上では 100 人に 1 人が発症すると考えられています。

これまでの研究より、反応性の高い酸素である“活性酸素種”がパーキンソン病の発症に深く関与すると考えられてきましたが、しかしながら、その詳細は明らかにはなっていませんでした。

同大の生命医科学部の斎藤芳郎准教授らは、活性酸素種により酸化されて生じるタンパク質“酸化DJ-1”に着目し、150 名のパーキンソン病患者について、血液中酸化DJ-1 レベルを調査した結果、治療を開始する前の早期パーキンソン病患者(未治療パーキンソン病患者)の血液中で酸化DJ-1 が増加することを発見しました。

パーキンソン病の克服には、早期診断・早期治療が鍵となると考えられています。
本研究から、血液中の酸化DJ-1レベルを指標(バイオマーカー)とすることにより、パーキンソン病の早期に起こる活性酸素種の増加を捉えることができると考えられます。
今後、活性酸素種を除去するパーキンソン病の早期治療へと発展することが期待されます。


同志社大学 プレスリリース
http://www.doshisha.ac.jp/news/2016/0804/news-detail-3665.html

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